『child’s　time　limit』

 

幼すぎた僕らの恋は
わずかな痛みと　大きな傷を伴いながら
ずっと消えずに残っていく
そうして
心に居着いては輝いて
夢に見る程に濁って
僕らが別々に
それぞれに
思い出を振り返るたびに
静かに、確かなものになる
そしてそれはいつの間にか
いつまでも進めない僕を置いて
君を　大人にしていく
さよならシンデレラ
君はクツを落とさなかった大好きな少女

 

fin
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過去の別れを切なく思い返す青年…ってとこかな。
実は昔かいたメモのような詩をリメイクしたもの。最初は「幼すぎた僕らの恋は、思い出を振り返るたびに君を大人にしていく。さよならシンデレラ。」のみでした。短かったしもう少しストーリーを乗せてみようと思って…。
俺も――……私、も。彼女のように、大人になっていけるだろうか。

 

（2011／2／15　加筆修正）
沙久