『それはまるで傾きを保つシーソーみたいで』
白い 白い冬が来た
長い 長い息をついた
頬を濡らした涙も全部
この寒さに凍えそうだった
手のひらに落ちたこの雪のようにすべて溶けてしまえばいい と
何度思っただろう
君がいないこの世界になんの興味も持てない
夢の中で二人 笑いあうたびに心は泣いて
忘れることも出来ないのに傷ついたりして
君を失った「私」は なんて脆(もろ)いんだろうか
踏みしめた大地が たとえ思い出だとしても
私は生きていくからね
fin
(2011/2/13 加筆修正)