『どうして君は林檎を食べた』

 

世界にただ一人しかいない「あなた」に出会ったとき
私の中の遺伝子が目覚めた

初めて手と手を重ねた時代(とき)よりも
私たちずっとずっと離れてしまってたのね

あの日のように  楽園を駆けぬけて
森の中のあの木の下で
いつか犯した“過ち”を  もう一度繰り返しましょう?

足りないのならあげる
好きなだけ抱きしめればいい
貪(むさぼ)ればいいわ

許しなんて請わないの
これが私たちの愛し方
禁断の果実で  もう一度その唇を汚(けが)しなさい

「あなた」は誰にも渡さない
どれだけ時が廻(めぐ)ろうと  これは
ずっとずっと昔から 神が定めていた運命
「あなた」は「私」を愛す運命

たとえ何度生まれ変わろうと  決して
「私」は「あなた」を忘れはしない

 

だ っ て あ い し て る ん だ も の 。

 

fin
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ダークしか書かれへんのかおのれは。(自分自身に激しくツッコミ)
えー…と、一応“アダムとイヴ”が現代までずっと生まれ変わりながら歴史を繰り返してきた…みたいな。
わかりにくいわヴォケ(只今関西人の血が騒いでおります)
ちなみに題はアダム目線で、知恵の実がリンゴであったとする説があることからつけました

 

(2011/2/13 加筆修正)
沙久