『現想空夜、君は儚き(げんそうくうや、きみは はかなき)』

 

「なんでもないよ」って 笑った君のココロが見えない夜
月だけがやけに輪郭をはっきりさせていて 僕は目をそらした

ただ走り続けてた あの頃目指してたものを見失って
イタズラに星を砕いて足元を飾った

自分の護り方がわからずに誰かを傷つけてしまうね

瞳に映ったのはもう 純粋な色を失くしてるんだ
無邪気なくらいに君の手を引いて  もう一度あの道を歩けたら…

あの日みたいに笑いあえたら それだけでいい
探り合う想いにうんざりするよ

「本当に忘れてしまったの」
尋ねた空は無口で  答えてなんかくれなかった

言葉に優しさを乗せることを いつから忘れてただろう?
もどかしいだけの会話は ちらつく光を蹴飛ばしてばかり

伝えたいことがあったはずだよ

何でも話して欲しかっただけだよ

背を向けられたその途端 手を差し出す勇気崩れただけ
僕のノドから 音が消えただけ

いつの間にか君の護り方  忘れた僕
自分まで傷つけて たどり着くのはどこ?

もう一度 見つめ合えたなら

きっとその手を握り返すから

星屑(ほしくず)が邪魔をするなら 僕がそこに行こう

知ってほしいのは 僕の声
知りたいのは君の想い

決して遠ざかったわけではないと
夢越しでいい  伝えられたら

ねえ  君の視線を
あと一度だけ 僕のものに

その一度に
すべてかけるから

また笑いあいたい

ただ  それだけ

それだけなんだと伝えられたら                   

 

fin
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なんか最近気持ち的に疲れてます。たぶん。
これなぜか膝立ちで打ってるから脚痛い…

 

(2011/2/15 加筆修正)
沙久