『現想空夜、君は儚き(げんそうくうや、きみは はかなき)』
「なんでもないよ」って 笑った君のココロが見えない夜
ただ走り続けてた あの頃目指してたものを見失って
イタズラに星を砕いて足元を飾った
瞳に映ったのはもう 純粋な色を失くしてるんだ
無邪気なくらいに君の手を引いて もう一度あの道を歩けたら…
「本当に忘れてしまったの」
尋ねた空は無口で 答えてなんかくれなかった
伝えたいことがあったはずだよ
何でも話して欲しかっただけだよ
背を向けられたその途端 手を差し出す勇気崩れただけ
僕のノドから 音が消えただけ
もう一度 見つめ合えたなら
きっとその手を握り返すから星屑(ほしくず)が邪魔をするなら 僕がそこに行こう
知ってほしいのは 僕の声
決して遠ざかったわけではないと
夢越しでいい 伝えられたら
その一度に
すべてかけるから
ただ それだけ
それだけなんだと伝えられたらfin
(2011/2/15 加筆修正)