『どこで涙を落とせば 安らかに眠れるの』
窓の外に憧れた赤ん坊みたいに
いつかそれがどす黒い何かに染め上げられる前に
私をここから助け出して
あのキレイな夕焼けをもう一度見せてよ
「海に沈めば また生まれてくることができないだろうか」
とりとめもないことを 考えてみたりするけれど
結局はいつも 答えはあなたにたどりつく
少し冷たい横顔に還(かえ)ってくるの
少し硬い声音で緩やかに返されるの
それは
私を助け出す言葉
私に教える言葉
あなただけが持っている答えが 諦めに満ちた私の心を納得させる
簡単には理解できない言葉の奥に
私の子守唄は眠っているわ
fin
(2011/2/13 加筆修正)