『秋風、舞う、舞う。』

 

そう、例えばあの秋の風のように  君を包んであげたい
ねぇ…だからどんな時もお願いだから 君の傍にいさせてください

「今日は少しイヤなことがあったよ」
苦笑いの君  白い吐息
僕はただ頷くしかできなくて
それでよかったのかなぁ?

薄く染まる頬は いつもと変わらないのに
不意に見せた横顔は ちょっとさみしくて

そう、例えばあの秋の風のように  君を包んであげたい
言葉にされなかったその悲しさごと全部 君を愛させて欲しいのに

木枯らしが冷たくないのは
“君と僕が出会った季節”だから
「信じてる」…その言葉を脆いものにしないで
根拠なんていつも在(あ)るものじゃない

さみしいときは僕の手を握ってね   きっと傍にいるから

君がくれた光で
僕は君を包みたいから

 

fin
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書き溜めていた詩を連続up もいっちょいこっかな

 

(2011/2/15 加筆修正)
沙久